【貯蓄】【資産形成】貯金できる人になるために「クレカの使い方」を知ろう
クレジットカードで絶対やってはいけない支払い方法
クレジットカードの支払い方法は複数あります。
1回払い、ボーナス払い、分割払い、リボ払いです。皆さんどれを選んでいますか?
いつも1回払いならベスト(正解!)。
ボーナス払いも、値の張る家電などを銀行口座の残高の範囲内や、確実にもらえるボーナス金額の範囲内で使うなら、特に問題ないでしょう。
一番選んではいけないのはリボ払いです。
3回以上の分割払いもやめておきましょう。
なぜなら、買い物代金の支払いに加えて手数料がかかり、手数料率(金利)が15%程度と高いからです。
銀行にお金を預けたときに付く利息の金利は0.001%程度と超低金利なのに、リボ払いや3回以上の分割払いの残高には15%(なんと、1万5千倍!)もの手数料がかかります。
例えば、10万円の0.001%はたったの1円。これに対して10万円の15% は、1万5000円です。
1万5000円あれば、何か別の買い物ができます。
いかにリボ払いや分割払いの手数料が高いかわかりますよね。実際にはクレジットカードの手数料は残高に対して日割りで計算して毎月かかってきます。
改めて、リボ払いと分割払いの仕組みをおさらいしておきましょう。
分割払いは、1回の買い物代金を6回で払うなどと回数を決めて払います。6回払いなら、買い物代金の6分の1と手数料を毎月払って6回目で払い終わります。
手数料は、例えば残高が10万円で手数料率が15%、1か月ごとの締め日の時点で買い物(または前回の支払い)から30日たっているなら、10万円×15%×365日分の30日で計算します。2回しか払っていないのに、次の買い物をして、やはり6回の分割払いにすると、最初の買い物と次の買い物の分割払いが重なり、合計した金額を払います。
分割払いは、複数を並行すると、毎月の返済額が高くなり大変です。ただし回数を決めているので、いつ支払いが終わるかはわかります。
リボ払いは「無理のない返済」ゆえ、あとあと大変になる
リボ払いは「無理のない返済」ゆえ、あとあと大変になる
リボ払いは、最初の買い物の後、2回目、3回目の買い物をしても、毎月の支払いは1万円などの一定金額ですみます。 手数料の計算方法は分割払いと同じです。毎月の返済は、無理のない金額に抑えられるのですが、その分、返済期間が長くなります。返済期間が長くなれば、同じ手数料率なら支払う手数料も多くなります。
また、限度額の範囲なら何回でも買い物ができるので、いつまでも返済が終わらない金利の高い借金を常に抱えているのと同じ状態になります。これがリボ払いの怖いところです。
支払い方法は、買い物の際に選択しますが、1回払いなど他の支払い方法を選んでいても、「あとからリボ」や「あとから分割払い」のサービスを使えば変更できるので、銀行口座の残高が足りないときに利用したことがある人もいるかもしれません。とりあえず急場をしのぐことはできますが、根本的な解決にはなりません。
高い手数料を払わないためには、必ず手持ちのお金(銀行口座の残高)を把握し、その範囲内で1回払いを鉄則にしましょう!
リボ払い専用のクレジットカードも発行されています。普通のクレジットカードだと思ってうっかり申し込まないように。
もし、リボ払いをしているなら、当分、新しい買い物はせずに、少しでも早く返してしまいましょう。
繰り上げ返済をすれば、払う予定だった手数料を減らせます。これも検討してみましょう。
お金が足りないときにクレジットカードのキャッシングでお金を借りて、その返済をリボ払いにしている人もいるかもしれません。
キャッシングの金利は15%~18%と高く、返済の仕組みは買い物のリボ払いと同じです。
2010年に法律が改正され、キャッシングの金利は、借りたお金の金額に応じて15%~20%までと上限が定められました。改正前は20%より高いケースがありました。法律の上限よりも高い金利で借りていた場合に、払い過ぎた利息を返してもらうのが過払い金の請求です。過払い金は最後の取引から10年で時効になります。法律の上限である20%でも、相当高いです。
高い金利で借金をしていては、お金は貯まりません。
便利なクレジットカードを、マイナスの方向で使わないよう気をつけましょう。
キャッシュレス決済の選びかた
クレジットカードを使うなかで「気が付いたらキャッシュレス決済が増えていた」という人は多いでしょう。
キャッシュレス決済は主に、以前からあるクレジットカード、電子マネータイプの日本ではなかなか浸透しないデビットカード、約20年の歴史がありここ数年種類が増えている電子マネークレジット(Edyなど)があります。
また最近、一気に浸透してきたスマホ決済(Pay Pay、iD・QUICPayなど)もキャッシュレス決済の1つです。ただし、スマホ決済は従来のクレジットカードなどとは分けて考えた方がいいでしょう。
なぜなら、クレジットカードやデビットカード、電子マネーには原則モノとしてのカードがある(カードレスも始まってはいますが)のに対し、スマホ決済ではインストールしたスマホアプリを使うので専用のモノは必要なし。
キャッシュレス決済は、そもそもお金の動きが目に見えないのに、スマホ決済にはお金を象徴していた専用カードさえないのです。
まずはカード型のキャッシュレス決済について。支払いタイミングが違うという特徴を踏まえて、次のように選びます。
信用をもとに発行されるクレジットカードは後払い。
お金の使い方や生活に合わせて2枚程度を選択。
後払いのクレジットカードだとお金を使いすぎてしまいがちな人は、デビットカード。
デビットカードは銀行が発行するカードで、銀行口座から即時引き落とすので口座の残高以上の買い物はできません。都市銀行や地方銀行などの一般的なキャッシュカードは通常デビットカードの機能を備えていて、これをJ-Debit(ジェイデビット)と言い、J-Debitの加盟店で使えます。
スマホアプリと連携させてスマホ決済ができる仕組みも始まりました。J -Debitに対して、ブランドデビットと呼ばれるのが、VISAやJCBなどのカードブランドが発行するデビットカードです。
見た目も使い方もクレジットカードとほぼ同じですが、ブランドデビットの発行元は銀行で、銀行口座からの即時引き落としです。いずれも選ぶのは給与振り込みに使っている銀行のデビットカードです。給与振り込みの銀行口座からの引き落としならお金を動かす手間もいらずお金の流れが見えやすいからです。
電子マネー選びのポイント
電子マネーは、原則、事前にチャージするので前払いになります。
電子マネーで買うものや利用するお店、予算を決めてチャージし、チャージした範囲内で使えば、使いすぎを防げます。小売店で使いやすい流通系の電子マネーとしてはWAONやnanacoがあります。
一方、スイカやパスモなどの交通系の電子マネーを通勤などに使っているなら、クレジットカードと紐づけておいた方が便利です。連携できるクレジットカードやポイント還元率を確認し、クレジットカード選択の際にも考慮します。
残高が一定額以下になったら自動的にチャージされるオートチャージにした場合は、使うのは交通費のみにするか、あらかじめ決めた費目だけにすることで使いすぎを防げます。
続いて、ここからはスマホ決済の説明です。Apple Pay、PayPay、楽天Pay、LINEPay、メルペイなど数え切れません。スマホ決済は、これからまだ変わっていく可能性が高いので、今の自分にとって使いやすくて、ポイント還元率のお得なものを選ぶスタンスでいいと思います。
ただし押さえておきたいのが次のポイント。お店では、ピッと一瞬で手軽に払うことができますが、その代金が実際に自分の銀行口座から引き落とされるタイミングは3つある、ということです。
具体的には①クレジットカードと紐づけると後払い②銀行口座と紐づけると即時払い③銀行口座残高や現金や電子マネーのチャージによる前払い…の3つです。
スマホ決済という新しい顔の後ろには、実はカード型のキャッシュレス決済と同様の方法が控えています。3つ全部が用意されていて自分で選べるものもありますが、クレジットカードか前払いのチャージが多いようです。
スマホ決済は、予算を決めてチャージで前払いを習慣に。ちょっと面倒かもしれませんが、必要な金額をスマホ決済にチャージし、その範囲で使う方が使いすぎを予防できます。
記録を活用して収支をまとめる
キャッシュレス決済のメリットは記録が残ることです。それをネットやスマホアプリで見ることができます。以前は紙の明細書が主流だったクレジットカードも、WEB明細を申し込めばネット上で見られたり、CSVデータでダウンロードできたり、カード年会費の割引がされる場合があるので活用を。
つまり、支払いはなるべくキャッシュレス決済にすれば、キャッシュレス決済の種類ごとの支出は、ネット上ですぐに確認できます。
上手に使いこなすには、数を増やしすぎないこと、キャッシュレス決済の種類ごとに何に使うか費目を割り当てること、そして予算を決めることです。
後は、毎月各数字を確認して合計すれば、おおよそ家計全体を把握でき、すべてキャッシュレス決済にして明細データを活用すれば家計簿がわりにもなります。
家計管理は、1か月単位、1年単位で収支を確認するのが大事。このペースなら、いつごろ、どれくらい貯蓄できそうかを予想できます。ネット上の明細をもとに、1か月の支出や、その月の事情、自分の感想などをノートにつけておきましょう。1か月ずつまとめ、1年の収支を出し、これを続けることが肝心です。
ノートに付けるのが面倒なら、家計簿アプリに連携させると、家計全体を把握できて、自動的に収支がグラフ化されるなど便利です。
ただし、家計簿アプリの履歴は保存期間が限られる場合が多いので、ダウンロードできるものは自分のPCにダウンロードし、ノートのメモも活用を。ネットとノートのハイブリッドなら、お金の記録をモノとしても残せて、その時々のメモがあればオリジナルの貴重な資料になります。
正しいクレジットカードの使い方を身につけたうえで、自身の豊かな老後に向けて、1日でも早く、資産形成の具体的行動を始めていくことが大切です。
また、安全に資産を増やしていくには、長期資産形成を前提とした「資産形成(長期・積立・分散)」を1日でも早く始めて、地道に続けていくことが何よりも重要です。
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