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【資産形成】資産形成の手段としてFX(外国為替証拠金取引)ってアリなの?

「FX(外国為替証拠金取引、Foreign Exchangeの略)で友人が儲かったらしい」

「最近FXが気になるんだけど、実際どうなんだろう?」

「FXは危ないと聞いたんだけど大丈夫なの?」

こんなことを考えているあなたに向けて、今回はFXについてお話ししたいと思います。

後述しますが、ちなみに筆者は約10年前にFXに投資して大失敗した経験があります(>_<)

ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルス禍などを背景に、世界的に物価上昇が続いています。日本でもエネルギー価格の高騰と、円安に伴う輸入品の値上がり、このダブルパンチによって、身近な食料品や日用品の価格は上がる一方です。毎日、ため息をついている人が多いと思います。

こうした状況下で、これまで投資を敬遠していた人からも「預貯金だけの資産形成ではまずいですか」と質問されることが増えてきました。中には、FXに興味を持つ人もいるようです。しかし、長期的な資産形成にFXは向いていません。この後、その理由をお伝えします。

FXは為替レートを使った投機

FXで得られる主な利益は、2カ国間の通貨価値の差を利用して得られる「為替差益」です。たとえば1ドル100円の時に100ドル買い、その後1ドル125円になってから売れば、「(125-100)×100ドル=2,500円」の為替差益を得られます(手数料等は考慮していません)。一方、もし1ドル75円になって売却したら、2,500円の損となります。

投資初心者の人が、FXを「やってみようかな」と思ってしまう理由の一つに、実際に持っているお金の25倍まで取引できる「レバレッジ」という仕組みがあります。手元資金が少ない人でも、大きく一気に稼げると感じてしまうのです。

手元に1万円しかなくても25万円もの大金を売り買いの資金として投じることが可能、というわけですが、利益を25倍まで大きくできる代わりに、損も25倍大きくなるのがFXです。レバレッジを効かせすぎると、為替の急落時などには取引資金がなくなってしまうこともあり得ます。

また、株式投資であれば、今後価値が上がりそうな企業に投資をすることで、長期的に資産を育てていけますが、2カ国通貨価値の「差」によって利益を得るFXは、値動きを予想して、短期的に売り買いを繰り返す必要があります。資産を育てるというより、「小さな損」と「大きな利益」で、資産を積み上げるイメージが近いのです。その点で、FXは資産が増える機会に投じる「投機」にあたり、長期的な資産形成には向いていないと言えるでしょう。

【参考】Yahoo JAPANファイナンス(FXとは)

外国為替市場では24時間取引が行われています。東京、香港、ロンドン、ニューヨークなど実際の証券取引所で取引される株式と違い、外国為替市場はインターネットなどで売買されるので何時から何時までという取引時間に拘束されることはありません。

この仕組みが個人投資家の精神を蝕みます。つまり日本時間の深夜も常に為替レートが変動していて、筆者の場合も寝ている間に大きく為替レートが変動し、強制ロスカットといい、相場が変動して含み損が大きくなると強制ロスカットが執行され、損失が確定してしまい、朝起きてスマホの画面を見て残高がゼロ!顔面蒼白(*_*;です! 

しかし後の祭りです(>_<)  10倍? 15倍? 忘れましたが、結構なレバレッジを効かせていたのが大きく裏目にでてしまいました。

取引している間はいつも為替の動きが気になり、少しでも時間が空くと為替レートをスマホでチェックする日々。でも毎日寝ずに為替変動を見続けることは事実上不可能です。

筆者も取引してしばらくは利益も出ていましたが、その状態でやめることはできず、その後大きな変動により損失が出ると、それを取り戻そうと、徐々に大きな金額で取引をするといった具合になり、結果、典型的なギャンブラー状態に陥ってしまいました。それ以来FXからは一切手を引きました。

当時、日本が外国為替の世界で大きなシェアを占めていて、FX取引を手掛ける個人投資家を、英国の経済誌が日本人に多い名字を冠して「ミセスワタナベ」と名付けるなど、市場で注目を集めていました。

具体的には、2007年ごろから、東京インターバンク市場において、為替相場の方向性が、午前から昼をはさんで午後にかけて、反対方向(主にドル買い)へ振れる奇妙な現象がしばしば見られました。それは、相場を反転させる大きなニュースや特別な要因がないにもかかわらず、です。こうした状況が頻繁に起こったため、その原因を探っていくと、主に日本の主婦やサラリーマンなどの個人のFX投資家が、昼休みを利用して一斉に「円売り・ドル買い」の注文を出していたことが判明。つまり、日本の個人投資家が為替相場を左右させるほど大きな影響力を持つことを世界に見せつけたのでありました。

筆者もそうした動きに影響を受けて、FX取引を始めたのでありました。

FXに参加する個人投資家の9割が負けて退場していて、またFX参加者の7割は退場まで1年以内であるなどのデータも存在します。まさに筆者もそのうちの一人。

2カ国間の金利差を受け取る「スワップポイント狙い」とは?

FXによって得られる利益には、為替差益以外に、2カ国間の金利差調整によって発生する「スワップポイント」と呼ばれる利益があります。これは、たとえば日本よりも金利が高い外貨を買って保有している間、毎日受け取ることができる利息のようなものです。スワップポイント狙いでFX取引をしている人もいます。とはいえ、取引を終える時のレートによっては、得られたスワップポイントよりも損が膨らんでいることもあり得るため、常に為替の値動きを注視していなければいけません。

「レバレッジ1倍」なら外貨預金よりコスト安のメリットも

為替を活用した投資手段には外貨預金もあります。為替の値動きが同じだった場合、FXで外貨を買う時のレバレッジが1倍であれば、為替差益、差損は外貨預金と変わりません。それではどちらの手段を選択するのがよいのでしょうか。主な違いを見てみましょう。

両者の違いの一つは、為替差益を得られるチャンスが、外貨預金は「円安に動いたときのみ」であるのに対し、FXは「円安・円高、両局面」であることです。これは、FXが「売り」から取引をスタートして、「外貨を安く売って高く買い戻す」ことができるから。たとえば、1ドル110円の時に売り、1ドル100円になった時に買うことで、1ドル10円の利益を得られるのです。短期的に値動きを予想するFXならではの仕組みと言えますね。

どうしても外国通貨で投資をしたいという人はこの方法もアリですが、為替の予想は本当にむずかしい!長期的な値動きはより一層むずかしい! なので、よく検討してから実行に移すべきだと思います。

初心者がFXをするなら「なくなっても問題ない資金」で

このように長期的な資産形成に向かないFXですが、もちろんコンスタントに稼いでいる人もいるでしょう。でもそれはほんの一握りです。そうした人は、損を最小限に抑えるために、きちんと勉強した上で、レバレッジをかけ過ぎず損切りを徹底するなど、自身で決めたルールを徹底して守っています。始めたい人は、筆者の失敗談を参考にまずは、なくなっても問題ない資金でチャレンジしてみてくださいね。

長期的な資産形成には「一攫千金」の手段は合わない

FXや仮想通貨(アセットプロブログ)に共通するワードは「一攫千金」だと筆者は感じます。もちろん、しっかり勉強して、運用ルールを決めてリスクをコントロールできる人、それがなかなかできない人もいるでしょう。しかし、こと投資初心者は、「短期で大きく稼げて手っ取り早い」と興味を持ってしまうのかも知れません。これはかなりギャンブルに近いと言えます。

まとめ

・FXは値動きがしく予想が難しい投機に他ならない(ほぼギャンブルです)

・レバレッジ(証拠金取引)は取引金額の大きさに比例して損益も大きくなり、精神的にも大きな負担に

・24時間変動があり、取引中は気になってよく眠れない

日本人は学生の間に資産運用の教育を受けないまま、正しい金融知識を身に着けずに学生時代を過ごし、大人になってから世間をにぎわすニュースや金融機関の勧誘に乗って、安易な投資をして大失敗する人が非常に多いのです。

手っ取り早く資産形成できる手段はありません。まずは稼ぐ力と貯金力の向上、そして毎月の積立投資が基本です。コツコツじっくり長期的に資産を形成していきましょう。

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